画像生成AIの基本的な生成からimage-to-image(i2i)による加筆修正まで、プロが実践する効率的なワークフローを詳しく解説します。初心者から上級者まで、理想的なAIイラストを作成するための具体的な手順とコツを紹介。プロンプト作成から最終仕上げまでの完全ガイドで、あなたのAIアート制作レベルを向上させましょう。
画像生成AIワークフローの重要性
現代のAIアート制作において、単発的な画像生成だけでは理想的な作品を得ることは困難です。優れたAIイラストレーターは、初期生成から最終仕上げまでの体系的なワークフローを構築し、段階的に作品のクオリティを向上させています。
このワークフローをマスターすることで、AIの力を最大限に活用しながら、自分のビジョンを正確に表現できるようになります。特に、image-to-image(i2i)機能を効果的に活用することで、AIが生成した素材を自分好みに調整し、プロレベルの作品に仕上げることが可能になります。

ステップ1:企画・構想フェーズ
コンセプトの明確化
ワークフローの第一段階は、作成したいイラストのコンセプトを明確にすることです。この段階では以下の要素を具体的に決定しましょう。
主要な決定事項:
– キャラクターの外見的特徴(髪色、服装、表情など)
– 背景やシチュエーション
– 全体的な雰囲気やムード
– 使用したいアートスタイル
– 最終的な用途(SNS投稿、印刷物、商用利用など)
参考資料の収集
理想的な仕上がりをイメージするために、参考になる画像やイラストを収集します。この段階で集めた資料は、後のi2iフェーズで参照画像として活用できます。
ステップ2:プロンプト設計・初期生成
効果的なプロンプトの構築
初期生成の品質は、プロンプトの設計によって大きく左右されます。効果的なプロンプトは以下の構造で組み立てましょう。
プロンプト構成要素:
1. 基本的な被写体:「1girl」「landscape」など
2. 詳細な外見描写:髪型、服装、表情の具体的な記述
3. 環境・背景:場所や時間帯の指定
4. アートスタイル:「anime style」「watercolor painting」など
5. 品質向上ワード:「best quality」「highly detailed」など
初期生成の実行
プロンプトが完成したら、まずは複数のバリエーションを生成します。この段階では完璧を求めず、方向性の確認と素材の収集を目的とします。
初期生成のポイント:
– 同じプロンプトで10〜20枚程度生成する
– 異なるシード値を使用してバリエーションを確保
– 各生成結果の良い部分を記録しておく

ステップ3:ベース画像の選定・整理
生成結果の評価基準
大量の初期生成画像から、次の段階で使用するベース画像を選定します。評価の際は以下の基準を重視しましょう。
選定基準:
– 全体的な構図のバランス
– キャラクターのポーズや表情
– 背景の適切性
– 修正しやすそうな箇所の特定
– 最終的なビジョンとの一致度
問題点の洗い出し
選定したベース画像について、改善が必要な箇所を具体的にリストアップします。この分析が、次のi2iフェーズでの作業効率を大きく左右します。
ステップ4:Image-to-Image(i2i)による修正・加筆
i2iの基本設定
i2i機能を使用する際は、適切なパラメータ設定が重要です。目的に応じて以下の設定を調整しましょう。
重要なパラメータ:
– Denoising strength:0.3〜0.7程度が一般的
– CFG Scale:7〜12程度で調整
– Steps:20〜50ステップを目安に
段階的な修正アプローチ
i2iによる修正は、一度に全てを変更しようとせず、段階的に進めることが重要です。
推奨する修正順序:
1. 全体的な構図・ポーズの調整
2. 顔の表情・細部の修正
3. 服装・アクセサリーの調整
4. 背景の修正・追加
5. 細部のディテール向上
部分的なマスク修正
特定の部分のみを修正したい場合は、マスク機能を活用します。この手法により、良好な部分を保持しながら問題箇所のみを改善できます。
マスク修正の活用場面:
– 顔の表情のみを変更
– 手の形状を修正
– 背景の一部を変更
– 服装の色合いを調整

ステップ5:コントロール手法の活用
ControlNetの効果的な使用
より精密なコントロールが必要な場合は、ControlNetなどの制御手法を併用します。
主要なControlNet機能:
– Canny:線画による形状制御
– Depth:奥行き情報による立体感調整
– OpenPose:ポーズの精密制御
– Scribble:ラフスケッチによる構図指定
複数制御の組み合わせ
複雑な修正を行う際は、複数のControlNet機能を組み合わせることで、より精密な制御が可能になります。
ステップ6:品質向上・最終仕上げ
アップスケーリング
生成された画像の解像度を向上させるため、適切なアップスケーリング手法を選択します。
推奨アップスケーリング手法:
– Real-ESRGAN:汎用的な画質向上
– LDSR:より自然な仕上がり
– ESRGAN_4x:高倍率拡大
最終調整
アップスケーリング後、必要に応じて最後のi2i調整を行います。この段階では細かなディテールの調整に集中します。

ワークフロー効率化のコツ
バッチ処理の活用
同様の修正を複数の画像に適用する場合は、バッチ処理機能を活用して作業効率を向上させます。
設定の保存・管理
効果的だった設定組み合わせは必ず保存し、今後の制作で再利用できるよう管理します。
学習・改善のサイクル
各ワークフローの結果を記録し、次回制作時の改善点として活用します。継続的な学習により、ワークフローの精度は向上し続けます。
トラブルシューティング
よくある問題と対処法
問題1:i2iで期待した結果が得られない
– Denoising strengthを調整
– プロンプトの見直し
– 異なるサンプリング方法の試行
問題2:修正のたびに他の部分が崩れる
– マスク機能の活用
– より低いDenoising strengthの使用
– 段階的な修正アプローチの採用
問題3:生成時間が長すぎる
– バッチサイズの調整
– ステップ数の最適化
– 適切なハードウェア設定の確認
まとめ
画像生成AIにおける効率的なワークフローは、初期の企画段階から最終仕上げまでの各ステップを体系的に進めることで実現されます。特に、i2i機能を段階的に活用することで、AIの力を借りながら自分のビジョンを正確に表現することが可能になります。
このワークフローをマスターすることで、単なるAI任せの生成から脱却し、意図的で質の高いAIアート制作が可能になります。継続的な練習と改善により、プロレベルの作品制作を目指しましょう。
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