RunPodを使ってStable Diffusionを導入する方法を詳しく解説します。クラウドGPUサービスの中でもコスパが良いRunPodの使い方から、Stable Diffusionのセットアップまで、初心者でもわかりやすく画像付きで説明。高性能GPUを使った画像生成AIを今すぐ始められます。
画像生成AIの分野において、Stable Diffusionは最も注目されているツールの一つです。しかし、高品質な画像を生成するには高性能なGPUが必要となり、個人でハードウェアを揃えるには高額な投資が必要になります。そこで注目されているのが、クラウドGPUサービスの「RunPod」です。
本記事では、RunPodを使ってStable Diffusionを導入し、実際に画像生成を始めるまでの詳細な手順を解説します。クラウドGPUサービスが初めての方でも、この記事を読めばすぐにStable Diffusionを使い始めることができるでしょう。
RunPodとは?なぜStable Diffusionに最適なのか
RunPodは、クラウドベースのGPUレンタルサービスです。従来のクラウドサービスと比較して、以下のような特徴があります。
コストパフォーマンスの高さ
RunPodは他のクラウドGPUサービスと比較して、圧倒的にコストが安く設定されています。RTX 4090やA100などの高性能GPUも、時間単位で手軽にレンタルできるため、個人クリエイターにとって非常に魅力的です。
豊富なテンプレート
Stable Diffusion専用のテンプレートが豊富に用意されており、複雑な環境構築を行わずに済みます。AUTOMATIC1111 WebUIやComfyUIなど、人気の高いインターフェースがプリインストールされたテンプレートを選択できます。
柔軟な課金システム
使った分だけ支払う従量課金制を採用しているため、必要な時だけGPUを起動し、使わない時は停止することでコストを最小限に抑えられます。

RunPodアカウント作成と初期設定
まず、RunPodを利用するためのアカウント作成から始めましょう。
ステップ1: アカウント登録
RunPodの公式サイトにアクセスし、「Sign Up」ボタンをクリックします。メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを作成してください。
ステップ2: 本人確認
アカウント作成後、本人確認のためメールアドレスの認証が必要です。登録したメールアドレスに送られてきた認証リンクをクリックしてください。
ステップ3: 支払い方法の設定
クレジットカードの登録が必要です。PayPalにも対応しているため、お好みの支払い方法を選択してください。初回は最低10ドルからのチャージが必要になります。
ステップ4: SSH鍵の設定(オプション)
より安全にアクセスしたい場合は、SSH鍵を設定することをお勧めします。ダッシュボードから「Settings」→「SSH Keys」で設定できます。
Stable Diffusion用インスタンスの作成
アカウント設定が完了したら、実際にStable Diffusionを動かすためのインスタンスを作成します。
GPUの選択
RunPodでは様々なGPUが用意されています。Stable Diffusionを快適に動かすために推奨されるGPUは以下の通りです:
– RTX 4090: 高性能で比較的コストパフォーマンスが良い
– RTX A6000: 大容量VRAMで大きなモデルも扱える
– RTX 3090: コストを抑えたい場合におすすめ
初心者の方は、まずRTX 4090から始めることをお勧めします。
テンプレートの選択
「Templates」タブから、Stable Diffusion用のテンプレートを選択します。人気の高いテンプレートは以下の通りです:
– RunPod Stable Diffusion: 基本的なセットアップが完了済み
– AUTOMATIC1111: 最も人気の高いWebUIがプリインストール
– Fast Stable Diffusion: 高速化設定済みのバージョン
インスタンス設定
テンプレートを選択したら、以下の設定を行います:
– Instance Name: 分かりやすい名前を付ける
– Container Disk: 最低50GB以上を推奨
– Volume: モデルファイル保存用に100GB程度確保
設定完了後、「Deploy」ボタンをクリックしてインスタンスを起動します。

Stable Diffusion WebUIへのアクセス
インスタンスが起動したら、Stable Diffusion WebUIにアクセスしてみましょう。
接続方法
インスタンスのステータスが「Running」になったら、「Connect」ボタンをクリックします。複数の接続オプションが表示されますが、初心者の方は「HTTP Service」を選択するのが最も簡単です。
初回起動時の処理
初回アクセス時は、必要なファイルのダウンロードが行われるため、数分から十数分の時間がかかります。処理が完了するまで待ちましょう。
WebUIの確認
正常に起動すると、ブラウザ上でStable Diffusion WebUIが表示されます。シンプルなインターフェースで、テキストボックスにプロンプトを入力すれば画像生成が可能です。
モデルのインストールと管理
Stable Diffusionで様々なスタイルの画像を生成するには、異なるモデルをインストールする必要があります。
基本モデルの確認
テンプレートには通常、Stable Diffusion v1.5やSDXLなどの基本モデルがプリインストールされています。WebUIの「Stable Diffusion checkpoint」で現在利用可能なモデルを確認できます。
新しいモデルの追加
Civitai やHugging Faceから新しいモデルをダウンロードできます。以下の手順で追加します:
1. WebUIの「Extensions」タブを選択
2. 「Available」タブから「Civitai Browser+」をインストール
3. インストール後、「Civitai Browser」タブから直接モデルをダウンロード可能
モデル管理のベストプラクティス
– 容量の大きなモデルが多いため、必要なもののみダウンロード
– 定期的に不要なモデルを削除してストレージを管理
– バックアップ用にVolume(永続ストレージ)を活用

画像生成の基本的な使い方
実際にStable Diffusionで画像生成を行う方法を説明します。
基本的なプロンプト入力
「Prompt」欄に生成したい画像の説明を英語で入力します。例:
– “a beautiful landscape with mountains and lake”
– “portrait of a young woman, realistic, high quality”
ネガティブプロンプト
「Negative prompt」欄には、生成したくない要素を入力します:
– “blurry, low quality, distorted”
– “extra fingers, deformed hands”
パラメータ設定
– Steps: 20-50程度が推奨(高いほど品質向上、時間増加)
– CFG Scale: 7-12程度(プロンプトへの忠実度)
– Size: 512×512や768×768から始める
バッチ生成
複数の画像を一度に生成したい場合は、「Batch count」や「Batch size」を調整します。
コスト最適化のコツ
RunPodを効率的に使うためのコスト削減方法を紹介します。
適切なGPUの選択
用途に応じてGPUを選択することが重要です:
– 試験的な用途: RTX 3060Ti, RTX 3070
– 本格的な創作: RTX 4090, RTX A6000
– 大規模バッチ処理: A100
インスタンスの管理
– 使用しない時は必ずインスタンスを停止
– 長時間使用する場合は「On-Demand」より「Spot」インスタンスを検討
– 自動停止機能を活用して無駄な課金を防止
ストレージ最適化
– 不要なファイルは定期的に削除
– 重要なデータはVolumeに保存
– 一時的なファイルはContainer内に保存

トラブルシューティング
よくある問題と解決方法を紹介します。
接続できない場合
– インスタンスのステータスが「Running」になっているか確認
– ファイアウォールやセキュリティソフトが通信をブロックしていないか確認
– 別のブラウザで試してみる
画像生成が遅い場合
– GPUのメモリ使用量を確認(WebUIの「Settings」→「System」)
– バッチサイズを減らす
– 画像サイズを小さくする
Out of Memory エラー
– バッチサイズを1に設定
– 画像解像度を下げる
– より大容量VRAMのGPUに変更
モデルの読み込みエラー
– モデルファイルが破損していないか確認
– 十分なストレージ容量があるか確認
– インスタンスを再起動
まとめ
RunPodを使ったStable Diffusionの導入は、適切な手順に従えば比較的簡単に行えます。高性能なGPUを手軽にレンタルでき、従量課金制により必要な時だけコストをかけることができるのが大きな魅力です。
最初は基本的な画像生成から始めて、徐々に高度な機能やカスタムモデルを試していくことをお勧めします。また、コスト管理を意識し、不要な時はインスタンスを停止することを忘れずに行いましょう。
RunPodとStable Diffusionの組み合わせにより、個人クリエイターでも商用レベルの画像生成が可能になります。ぜひこの記事を参考に、AIによる画像生成の世界を楽しんでください。
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