AIイラストがぼやけて困っていませんか?Stable Diffusionで生成した画像の画質を劇的に改善する5つの実践的な方法を詳しく解説。解像度設定、プロンプト調整、AI高画質化ツールの使い方まで、初心者でもすぐに実践できる具体的な手順をステップバイステップで紹介します。
なぜAIイラストがぼやけてしまうのか?
AIイラストを生成していると、「なんだか画像がぼやけている」「シャープさが足りない」と感じることがありませんか?せっかく時間をかけてプロンプトを工夫したのに、仕上がった画像がぼやけていると非常にもどかしいですよね。
実は、AIイラストのぼやけには明確な原因があり、適切な対策を講じることで劇的に改善することができます。この記事では、Stable Diffusionを中心とした画像生成AIで、高画質でシャープなイラストを生成するための実践的な方法を詳しく解説します。

AIイラストがぼやける5つの主な原因
まず、なぜAIイラストがぼやけてしまうのか、その根本的な原因を理解しましょう。
1. 解像度設定の問題
最も一般的な原因は解像度設定です。Stable Diffusionでは、デフォルトで512×512ピクセルという比較的低い解像度で画像が生成されます。この解像度では、細かいディテールが失われ、全体的にぼやけた印象になってしまいます。
2. サンプリングステップ数の不足
サンプリングステップは、AIが画像を生成する際の「計算回数」のようなものです。ステップ数が少ないと、細かい部分まで描き込まれずにぼやけた仕上がりになります。
3. プロンプトの問題
画質に関するネガティブな要素(blurry、low quality、badなど)が含まれていない、または高画質を指示するキーワードが不足していることも原因となります。
4. VAEの設定不備
VAE(Variational Autoencoder)は、AIが生成した潜在空間の画像を最終的な画像に変換する重要な要素です。適切なVAEを使用していないと、色味が薄くぼやけた印象になります。
5. ハードウェアの制限
GPU性能やVRAM不足により、十分な品質で生成できない場合もあります。
【実践編】AIイラストを高画質化する5つの対策法
ここからは、具体的な解決策を順番に説明していきます。
対策1: 解像度設定の最適化
基本的な解像度設定の改善
- 推奨解像度: 768×768以上(正方形の場合)
- 縦長イラスト: 512×768または576×832
- 横長イラスト: 768×512または832×576
ただし、解像度を上げすぎると生成時間が大幅に増加し、VRAM不足でエラーになる可能性があります。まずは768×768から始めて、お使いの環境に合わせて調整することをおすすめします。
対策2: サンプリング設定の調整
サンプリングステップ数の最適化
- 推奨ステップ数: 25〜30ステップ
- サンプラー: DPM++ 2M Karras または Euler a
- CFGスケール: 7〜11の範囲で調整
ステップ数を増やしすぎても劇的な改善は期待できないため、25〜30ステップで十分な品質が得られます。
対策3: 画質向上プロンプトの活用
ポジティブプロンプトに追加すべきキーワード
- masterpiece, best quality, ultra-detailed
- high resolution, extremely detailed
- sharp focus, professional artwork
- 8k, highly detailed, photorealistic
ネガティブプロンプトに追加すべきキーワード
- blurry, low quality, worst quality
- jpeg artifacts, pixelated, grainy
- low resolution, bad anatomy
- mutation, deformed, ugly
実際のプロンプト例:
ポジティブ: masterpiece, best quality, ultra-detailed, 1girl, beautiful face, detailed eyes, sharp focus, anime style, colorful hair, professional artwork
ネガティブ: blurry, low quality, worst quality, jpeg artifacts, low resolution, bad anatomy, deformed
対策4: VAEの導入と設定
推奨VAEファイル
- vae-ft-mse-840000-ema-pruned.ckpt: 汎用性が高く、色鮮やかな仕上がり
- kl-f8-anime2.ckpt: アニメ系イラストに特化
- anything-v4.0.vae.pt: Anything系モデルとの相性が良い
VAEの設定手順:
1. VAEファイルを「models/VAE」フォルダに配置
2. Web UIの「Settings」→「Stable Diffusion」→「SD VAE」で選択
3. 「Apply settings」をクリックして適用
対策5: AI高画質化ツールの活用
生成後の画像をさらに高画質化する方法として、以下のツールが効果的です。
Stable Diffusion内蔵機能
- img2img(高解像度化): デノイズ強度0.3〜0.5で元画像を高解像度化
- Extra機能: RealESRGAN_x4plusを使用した4倍拡大
- ControlNet: Tile機能を使用した高解像度生成
外部高画質化ツール
- waifu2x: アニメ系イラストの高画質化に特化
- Real-ESRGAN: 写実的な画像の高画質化に優秀
- Topaz Gigapixel AI: 高品質だが有料

レベル別・目的別の活用方法
初心者向け:まず試すべき3つの設定
1. 解像度を768×768に変更
2. サンプリングステップを25に設定
3. ネガティブプロンプトに「blurry, low quality」を追加
この3つだけでも、画質は大幅に改善されるはずです。
中級者向け:さらなる品質向上
1. VAEを導入して色味を改善
2. CFGスケールを7〜11で微調整
3. プロンプトに画質向上キーワードを追加
上級者向け:プロレベルの高画質化
1. ControlNet Tileを使用した高解像度生成
2. 複数のAI高画質化ツールを組み合わせ
3. カスタムVAEやLoRAを活用
よくあるトラブルと解決法
問題1: 解像度を上げたら生成が失敗する
原因: VRAM不足
解決策:
- バッチサイズを1に設定
- 「–medvram」オプションを使用
- 解像度を段階的に上げて限界を確認
問題2: 高画質化したら絵柄が変わってしまった
原因: デノイズ強度が高すぎる
解決策:
- img2imgのデノイズ強度を0.3以下に設定
- 元の画像に近い設定でプロンプトを調整
問題3: 色味が薄くなってしまう
原因: VAEが適用されていない
解決策:
- 適切なVAEファイルを選択
- 設定が正しく適用されているか確認

効果的なワークフロー
高画質なAIイラストを効率的に生成するための推奨ワークフローをご紹介します。
ステップ1:基本設定
1. 解像度:768×768
2. ステップ数:25
3. CFGスケール:8
4. VAE:適切なものを選択
ステップ2:プロンプト設定
1. 基本的な構図・キャラクター指定
2. 画質向上キーワード追加
3. ネガティブプロンプト設定
ステップ3:生成・調整
1. 初回生成で確認
2. 必要に応じて設定微調整
3. 気に入った画像をシードで固定
ステップ4:高画質化
1. img2imgで解像度アップ
2. 必要に応じて外部ツールで追加処理
3. 最終調整
おすすめの参考設定
実際によく使われる、効果の高い設定例をご紹介します。
アニメ系イラスト向け設定
- 解像度:768×768
- ステップ数:25
- サンプラー:DPM++ 2M Karras
- CFG:8
- VAE:kl-f8-anime2
写実系イラスト向け設定
- 解像度:768×1024
- ステップ数:30
- サンプラー:Euler a
- CFG:7
- VAE:vae-ft-mse-840000
まとめ
AIイラストのぼやけは、適切な設定と手法を用いることで確実に改善できます。最も重要なのは解像度設定とプロンプトの最適化です。
重要なポイントを改めて整理すると:
- 解像度は最低768×768以上に設定
- サンプリングステップは25〜30が適切
- 画質向上プロンプトとネガティブプロンプトを活用
- 適切なVAEを導入して色味を改善
- 必要に応じてAI高画質化ツールを併用
これらの手法を段階的に試していけば、必ず満足のいく高画質なAIイラストが生成できるようになります。最初は基本的な設定から始めて、徐々に高度な手法にチャレンジしてみてください。
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